まず会社が一定の金額をポイントとして社員に平等に分配する。例えば、1ポイント1000円と決めて、1人に30ポイントを与えれば3万円。社員は福利厚生メニューの中から好きなものを選んで、3万円までは1000円単位で使える。このポイントを、1年から3年間で使い切るというのが普通のケースである。そして、ポイントの総額は1万円から10万円を超える企業までさまざまである。選択できるメニューは、リゾート施設、スポーツクラブなどの健康施設、人間ドック、自己啓発、育児・介護支援など、社員の生活全般を支援するサービスや、レンタカー利用や法律相談というメニューもある。これらのメニューは企業が独自に契約するのではなく、福利厚生代行・アウトソーシング契約により提供するケースが多い。アウトソーサーは管理システムのASP提供により、勤怠管理や社内表彰などとの連係によって、ポイントを付加するなど、多彩な管理メニューを用意している。
多様なニーズに応えられ、また、ポイントを使わなければ損なので、利用が促進され、全社員に平等にポイントが行き渡るのがこの制度の強みである。 |